第4章では、Bolt.newを使って「最速で動くものを作る」Vibe Codingの実践を紹介しました。 第5章ではその次のステップとして、既存のコードや既存の業務ツールをどう改善していくかに焦点を当てます。
- Claude Code は新規試作よりも「既存コードの修正・改善」に強い
- Vibe Codingでは「何を変えるか」を明確に言語化することが重要
- 小さく直して確認する流れが、企業内での活用に向いている
この記事では、Claude Codeを使って既存の画面や処理を改善する流れを例に、 リテール事業者がVibe Codingを実務で使うための基本的な進め方を整理します。
この記事の内容
第4章では、Bolt.newを使ってアプリを素早く形にする方法を紹介しました。
Bolt.new は、
まず動くものを作る
という場面で非常に強いツールです。
一方で、実際の業務に近づくほど、
- すでにある仕組みを直したい
- 既存画面に機能を足したい
- 運用中のコードを安全に改善したい
というニーズが増えてきます。
そこで次に重要になるのが、既存コードの改善に強いAIツールです。
なぜ次はClaude Codeなのか
Claude Codeは、Vibe Codingの中でも 既存コードの修正や継続的な改善に向いています。
新しくゼロから何かを作るというより、
- すでにあるコードを読み解く
- 変更の影響を考える
- 一部だけを安全に直す
といった作業に強みがあります。
企業内でVibe Codingを使う場合、 最初から大きなシステムをAIに任せるのは現実的ではありません。
むしろ、
小さな改善を素早く回す
という使い方の方が、実務では価値を出しやすいです。
Bolt.newとの違い
Bolt.new と Claude Code は、どちらもAIを使って開発するためのツールですが、得意な場面が違います。
Bolt.new が向いている場面
- 新しいアイデアをすぐ形にしたい
- 画面の試作を素早く作りたい
- PoCや社内向けデモを作りたい
Claude Code が向いている場面
- 既存コードを直したい
- 業務ツールを少しずつ改善したい
- 安全に修正しながら運用したい
つまり、
試作 → Bolt.new 改善 → Claude Code
という整理をしておくと分かりやすいです。
リテール現場での使いどころ
リテール事業者がClaude Codeを使う場面は、かなり多くあります。
例えば、
- 在庫確認ツールの検索条件を追加する
- 店舗向け入力フォームの項目を修正する
- 売上レポートの出力処理を改善する
- 社内管理画面の表示順を調整する
といったケースです。
これらはすべて、
ゼロから大きなシステムを作る話ではなく、今あるものを少し良くする話
です。
だからこそ、Claude Codeのような改善向きのツールが相性良く使えます。
Claude Codeで改善するときの流れ
実際にClaude Codeで改善を進めるときは、次のような流れが基本になります。
- 今の状態を確認する
- どこをどう変えたいかを言語化する
- 影響範囲を小さく区切る
- 修正案を出させる
- 動作確認する
- 必要ならさらに調整する
ここで大事なのは、 一気に全部を直そうとしないことです。
Vibe Codingは強力ですが、
- 大きすぎる変更
- 曖昧すぎる指示
- 確認なしの反映
は失敗しやすくなります。
小さく区切って進める方が、結果的に速く安全です。
実際の指示の出し方
Claude Codeで改善するときは、 「何となくこうしたい」ではなく、 何を、どう変えたいかを具体的に伝えるのが重要です。
例えば、次のような指示です。
この在庫管理画面について、 検索条件に「店舗名」を追加してください。 既存の検索機能は残しつつ、 店舗名で絞り込めるようにしたいです。 変更対象は検索フォームと一覧取得処理だけに絞ってください。
こうすると、
- 対象画面
- 追加したい機能
- 残したい既存仕様
- 変更範囲
が明確になります。
逆に、
もっと使いやすくして
だけだと、解釈が広すぎて精度が落ちます。
うまく使うためのポイント
1. 変更範囲を狭くする
最初は一つの画面、一つの機能、一つの処理に絞るのが基本です。
2. 現状と変更後をセットで伝える
「今はこうなっている」「こう変えたい」をセットで伝えると精度が上がります。
3. 必ず確認する
AIが出したコードは、そのまま信じるのではなく、必ず動作確認とレビューを行います。
4. 完璧より改善を優先する
最初から100点を狙うより、60点を作って直す方がVibe Codingには向いています。
まとめ
第4章では、Bolt.newを使って「まず動くものを作る」実践を紹介しました。
第5章では、その次のステップとして、 Claude Codeで既存の仕組みを改善する方法を整理しました。
- Bolt.new は試作向き
- Claude Code は改善向き
- 企業内では小さく直す使い方が実用的
リテール事業者にとって大事なのは、 AIを使って大きなシステムを一気に置き換えることではなく、 今ある業務を少しずつ良くしていくことです。
Vibe Codingは、そのための強力な手段になります。
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