ブランドについて
MOONRAKERS は、「未踏へ。」を掲げる、東レ発の D2C アパレルブランドです。
「夜空に浮かぶ月を掴み取るような、長い長い道のり」を踏破するために、宇宙技術まで搭載した過剰なほどの機能性を、日々のウェアに落とし込む。MOON-TECH® / Chimaera Skin® / Airfreak® / Camifu® / Ultimaflex® など、東レの素材技術を独自に応用した複数のシリーズを展開しています。
大手繊維素材メーカー東レから、新規事業として立ち上がった D2C ブランドであり、運営は MOONRAKERS TECHNOLOGIES 株式会社が手がけます。
ご依頼内容
D2C として機動的に動き続けるために、「クリエイティブ」と「在庫」、ふたつの領域で時間とコストの構造を作り変えていきたい——というご依頼でした。
(1) TV 広告動画の制作スピードとコストを根本から変え、市場の変化に合わせて自分たちで打ち出せる体制をつくること、(2) 新商品の需要を読み解く仕組みを、自社で構築・運用できる規模で整えること。生成 AI と内製化を軸に、両方を並行してご支援しました。
課題
TVer 広告枠の拡大に伴って、短期間で複数本の広告動画を投入する必要が生まれました。従来の外注フローでは 1 本あたり数百万円のコストと 1 ヶ月以上の制作期間がかかり、機動的な広告展開ができない構造になっていました。ブランドトーンの統一性を保ちながら、多様なクリエイティブを生み出すことも課題でした。
同時に、新商品が発売と同時に売り切れていく状況の中で、品切れによる機会損失が積み上がっていました。既存の需要予測パッケージは初期数千万円規模の導入コストと高額な保守費が前提で、立ち上がり期の組織には合致しません。エンジニアリソースも限られている中で、内製で改善し続けられる仕組みが必要でした。
実施内容
01. TV CM 用動画の AI 生成基盤
ブランドガイドラインと過去の広告素材を学習させた、生成 AI による動画制作プラットフォームを構築。テキストプロンプトとブランド素材を入力するだけで、15 秒・30 秒の広告動画を数時間で出力できる体制に。A/B テストの結果を運用に折り返す改善サイクルも組み込んでいます。
AI 生成基盤で制作した TV CM のひとつ。
02. 需要予測システムの低コスト構築
Vibe Coding と n8n を組み合わせたノーコード基盤で需要予測システムを開発。過去の販売データ・天候情報・SNS トレンドを自動収集し、機械学習モデルで需要を予測。ビジネス担当者でも予測ロジックを調整できる設計にし、ベンダー依存から離れた状態で運用を続けられるようにしました。
成果
広告制作コストは約 80% 削減、企画から配信までのリードタイムも数時間レベルに。動画制作が外部依存から内製のものに変わり、市場の動きに合わせて打ち出せる体制が社内に残りました。
需要予測システムは初期コストを約 95% 削減、開発期間は 6 ヶ月から 1 ヶ月へ。予測精度 85%、在庫回転率は約 40% 改善されました。これからの新商品も、データに支えられたうえで世の中に出していけるようになっています。
定量の改善以上に重要なのは、機動性そのものがブランドの内側に蓄えられたこと。「未踏へ。」の歩幅を、自分たちの速度で踏み出せる土台が整いました。
MOONRAKERS
MOON-TECH® / Chimaera Skin® / Airfreak® など、東レの素材技術を独自応用した先端機能ウェアを公式オンラインショップで展開しています。